自炊で本を減らそう 200DX、ScanSnap iX500で間違いないよ

2023年9月24日

今回は自炊について。

料理じゃないほうの自炊の話です。本を裁断してスキャンし、データ化することで断捨離できるというものです。

自炊とは

そもそも自炊とは、本の背表紙を裁断し、それをスキャナで読み取って一冊丸ごとデジタルデータ化することです。

どうして本の実物があるのになぜわざわざデータにするかというと、

  • 本が邪魔
  • タブレットやスマホで読みたい

といったところでしょうか。

本が多くて邪魔なときに

本は重く、かさばります。しかしデータ化すればそれを捨てられます。既に一度読んでしまったけどいつかもう一度読むかもしれないと思って取っておいている本、いつか読もうと思ったけどなかなか読めずにずーっと置いてある本、処分するにも踏ん切りがつかないこともあります。

そんなとき、データにしてしまえば情報は手元に残るので、本自体は思い切って捨てられます。

引っ越し前などはかなりおすすめです。わたしの場合、本がやたら多かったので、引越段ボール10箱前後はすっきりしました。本ってめちゃめちゃ重いしね……引っ越しのたびに重い本を連れて歩いている方にはとてもお勧めです。

データ化すると便利

データ化してしまえば自分の好きなように使えますので、タブレットで読もうがPCで読もうが、自由です。

デジタルデータであることの意義ですが、ちゃんとしたスキャナであれば、文字を文字として取り込むことができます。それはつまり、本の内容から文字を検索できる!「どこに書いてあったっけ」という状況では、デジタルデータの方が探しやすさは上かと思います。そういった点でも、ライブラリとしてはデータ化しとくと便利です。

自分のデータは自分で管理したい

デジタルデータの意義についてもう少し。なんで電子書籍を直接買うのではだめかというところですが、電子書籍ってネットワークに接続してるの前提が多くない?雑誌とかだと、webシステムにログインすると自分が購入した本が閲覧できるとか、認証したら読めるとか、そういうのがあるかと思います。

しかしわたしは言いたい。それは本当に自分で所有している本だと言えるのか? と。データとはいえ自分で買ったものなのに、自由に使えないとはいかがなものか。要するに、扱いやすいpdfが欲しいんですよね。

必要な機材

わたしの場合、自炊に必要なのはこの二つです。

  • 裁断機 DURODEX 200DX
  • スキャナ 富士通 ScanSnap iX500

他の裁断機・スキャナは持ってないですが、この二つを使ってみてこれがあれば間違いないと思う。これから何冊もデータ化するのであれば効率がかなり大事なので、ここでケチってはいけません。

裁断機 DURODEX 200DX

自炊 裁断機 DURODEX 200DX
けっこう重い

特徴は、こんな感じ。

  • めちゃくちゃ重い。12kg!
  • ズバッと切れる。
  • ライトが付いていてガイドラインを照らせる

まあガイドラインライトとかありますが、なによりズバッと切れることが重要です。200ページ弱の雑誌をよく切りますが、よく切れます。

自炊 裁断機 DURODEX 200DX 切り口
背表紙ギリギリもこの通り。

すばらしい切れ味。重いのは重いですが、置いてしまえば安定して扱いやすい。ものの数分でこのとおりでござる。

自炊 裁断機 DURODEX 200DX 裁断しまくった様子
ねこかわいい。

自炊するときの裁断の注意点

自炊の時の裁断ですが、けっこう多めにバッサリいくのがポイントです。文字切れを恐れて背表紙ギリギリで切ると、背表紙の糊が付いてる部分が残ります。後工程のスキャンするときに糊でページがくっつき、重なりが検出され、それを一枚一枚剥がす羽目になるので、相当めんどくさいことになります。

多めに切っても意外と字は切れないものなので、ここは一思いにバサッといくのが良い。何回かやってみて見極めましょう。

スキャナ 富士通 ScanSnap iX500

本が裁断できたら、ここからはスキャナの出番。基本的には紙の束をスキャナに突っ込んで、スイッチをポチーです。

スキャナ 富士通 ScanSnap iX500 外観
小さい。

ちなみにこのiX500は、裁断機とどっこいの値段です。裁断機パネエ値段です。

臨戦態勢にトランスフォームした姿がこちら。

スキャナ 富士通 ScanSnap iX500 スキャン時の外観
かっこいい。

輝いているのがスイッチで、ここをポチーっと押すだけです。普段はすごくコンパクトですが、臨戦態勢になると結構場所を取ります。

スキャナ 富士通 ScanSnap iX500 紙を挿入

紙束を上の方にセット。あとは輝くスイッチを押すと、スキャン開始です。スキャンは、両面いけますので、うまくいけば放っておいても大丈夫。

ScanSnap iX500のおすすめ設定

ちなみにわたしのおすすめ設定を紹介します。

  • 画質: エクセレント
  • 圧縮: 2 (5段階の2、圧縮弱い方)

画質・圧縮ともに、雑誌読むにはオーバースペックな設定かも。しかし、それは現代での話。もし将来的に高解像度のデバイスが登場することを考えると、きれいに残しておいた方がよいかと思いました。圧縮なしはさすがに辛いので、ちょっとだけ。この設定だと、A4・200ページで600MB……月刊の雑誌だと1年間で12冊……なかなかのデータ量です。

スキャン中に何かと止まる

ここからは使用上の注意点ですが、こいつ結構すぐ弱音を吐きます。重なり検出、紙詰まりなど、あれがイヤだこれがイヤだと、なにかと止まります。

いや、何かあるから止まってるわけで、それはありがたいんですが、スタートしたら放っておくのはあまりおすすめしません。そばにいてあげましょう。

トレイは50枚くらいずつ

それと、紙100枚は一度に入りません。厚さにもよるんでしょうけど、雑誌の紙質で50枚くらいかな。最終的には継ぎ足して一つのファイルにしてくれるのでそこに不満はないですが、欲を言えば200ページくらいを一気に出来たらよかったのにな。

スキャンがやたら止まるときはドライバを疑え

Windows 7 のUSB3.0ドライバの具合が悪く、悪戦苦闘したことがありました。ドライバを消したり更新したりしてたら、なんとブートローダがやられてOS起動せず、涙のOS再インストールにまで追い詰められたこともあります。

症状は、スキャンがすぐに止まる。メモリ不足っぽい動きで、数枚読ませると急に音沙汰がなくなったりしました。本来であればタイムアウトして止まるなんてそうそうないみたいなので、こんな症状が出た場合はドライバを疑った方がよいです。

ちなみにうちのマザーボードは「ASUS M5A99FX PRO R2.0」。Windowsとこいつの相性的なもの?最新のドライバをあてたところ解決したので、原因はきっとドライバです。わたしはこれでなぜかすごくハマり、相当時間を無駄にしました。

もういっかい書いとこ。マザーボードは「ASUS M5A99FX PRO R2.0」!症状が出てて「使えねえスキャナだな!」と思ってる人がいたらドライバを疑ってほしい。富士通を恨むのはやめて!

まとめ

これらの機材やら何やらで、自炊によって10万円くらい金が吹っ飛びました。でもわたしは、やってよかったと心底思います。

電子書籍を買うのはいつになることやら。これに限っては時代の波に乗れてないオジイチャンです。もちろん著作権等を無視してばらまくのはだめです。ちゃんと買おう!消費は投資。約束だよ。

広告