コーヒー自家焙煎のススメ 電子レンジでムラなく焙煎
今回は、コーヒー豆の自家焙煎についてです。
自家焙煎はさほど難しくはありません。その気になりさえすれば誰にだってできます。これを読んでその気になってくれれば幸いです。
自家焙煎のきっかけ
まずは私が自家焙煎を始めたきっかけについて書きます。
焙煎豆を買っていた
自家焙煎を始める前までは、お店で焙煎された豆を買っていました。 焙煎豆を買い、自分で挽き、コーヒーを淹れて飲んでいたわけです。
その店では、注文してから焙煎してくれました。やっぱり焙煎したてのコーヒー豆って全然違います。他の店だと大量に焙煎したやつを置いてあったりして時間が経ってしまっているので、やっぱり香りが全然違う。
ずっとその店から、焙煎したての豆を買ってコーヒーを楽しんでいました。
行きつけの店が閉まっちゃった
ところがある日、いつもの店が閉店することになりました。なんてこった!
どうしよう……。他の店で何度か買ったりしてみましたが、やっぱり鮮度が悪いのかイマイチです。おいしいコーヒー豆を探す日々。なかなか納得の豆にたどり着くことができません。
一度知ったら戻れない、コーヒーの沼は恐ろしいものです。うまい豆が売ってないんなら、もう自分で焙煎するっきゃない!
こうして、生豆を買って焙煎してみようということになるのでした。
焙煎のやり方
ここからは、コーヒー豆の焙煎のやり方を紹介します。私はその道のプロではありませんので「これが正解だ!」と胸を張って言えるほどのものではないです。自分なりに試行錯誤してたどり着いた焙煎メソッドですので、悪しからず。
強いて言うならば、素人ならではの「気軽に始めやすいやり方」にはなってるんじゃないかと思っています。
豆を洗う
まずは、豆をお湯で洗います。ゆるーい米研ぎみたいな感じ?

洗ってみると、けっこう濁ります。この濁りが無くなるまで、なーんて真面目なことはやらず、なんとなく自分が満足いくまでお湯を替えながら洗います。なんでお湯なのかというと、お湯のほうが豆の薄皮 (「チャフ」というそうな) がふやけて良く取れるような気がするからです。
ちなみによく聞く「豆の選別」ですが、これも真面目にはやりません。各作業工程にて明らかにダメな豆は都度除きますが、一生懸命に選別はしません。洗ったり焙煎した後のほうが、ダメな豆が目立つんですよね。なのでパッと見て見つけられたら取り除きます。
電子レンジでチンする
洗ったら水気もそのままに、電子レンジで加熱します。400gを500Wで2分くらい、ラップは無しです。

電子レンジは電磁波が水分子をぶるぶるさせて加熱するわけなので、水気はそんなに一生懸命に切らなくてもいいです。
それと加熱時間はまあ適当です。ホカホカになってぎりぎり触れるくらいで止めています。
どうしてこんなことをするのか?それは、豆の芯まで熱を通したいからです。
焙煎するようになって最初のころ、コーヒーがどうも「豆臭い」感じになっていました。言い換えれば、なんとなく生っぽい?焙煎の程度としては深入りなのに、生っぽい……?焙煎が下手くそで火に近付けすぎたというのもあって、外側だけ火が入ったような状態でした。
豆の中まで火を通すためにどうすればいいか考えた結果、電子レンジでチンするに至ります。中心部に熱を通したいならレンジ一択でしょう。
電子レンジでチンするようになってからは豆臭さもなく、前もって加熱しているので焙煎時間もやや短くなって楽チンです。
いよいよ焙煎
さてここまできたら、いよいよ焙煎です。が、電子レンジでチンしちゃえば後は難しいことなどありません。網に入れてひたすら振るだけ。

銀杏用の手網に生豆をぶちこみ、ひたすら振ります。止めると焦げちゃうので、ただひたすら振ります。音楽でも聴きながらやりましょう。
火と網の距離は↓写真くらい。このあたりは火力も含めて、いろいろ試してみたらいいと思います。

焙煎時の注意点 (というか嫌なポイント) は下記のとおり。
- 音がうるさい
- 煙が出る
- チャフの片付け
まず、けっこう音がうるさいです。豆を入れた網をひたすら振るわけですが、そのときに音が結構出ます。よほど壁が薄くなければ近所迷惑になるほどではないかな?
そして煙が出ます。自家焙煎の最大のハードルはここかなと個人的には思いますが、焙煎が進むにつれて煙がモクモクと出ます。いつも換気扇を作動させてますが、煙感知器が反応したことはないし、大げさに言うほどでもない (と私は思っている) です。むしろ臭い (香り?) のほうが広がります。部屋が一日中コーヒーのにおいになるので、気になる方は気をつけましょう。
最後に、豆の薄皮 チャフの片付けです。↑写真でもわかるとおり、大量のチャフが出ます。いくら事前に洗っても、出るものは出ます。おそらく豆の品種にもよりますが、大量のチャフが出ますので片付けは必須です。連続して大量の焙煎を行う場合、チャフに引火する可能性もなくはないので注意です。「完全に冷えてから掃除機で吸う」が最も楽です。
焙煎に関してはもう慣れるしかありません。自分の好みの焙煎ができるよう、試行錯誤します。それが自分でやる楽しみってもんです。
頃合いを見計らって焙煎終了
さていよいよいい感じに焙煎できたと思ったら、バットかなにかにザーッと広げましょう。マジで熱いので火傷に注意です。

バットに広げたら団扇やら扇風機やらで冷まします。冷やさないと予熱で焙煎がさらに進んでしまいます。私は深入りが好きなので、この状態で焙煎が多少進んだところで気にしません。
ちなみに中まで十分に火が通っていないと、豆が重い感じがします。触ってみてカラカラに軽くなっていたらきっとおいしいコーヒーができます。
冷めたら瓶とか密閉容器に入れて冷蔵庫に保存。常温で置いておくよりもおいしさが長続きするような気がします。

ま、ざっとこんなもんよ。
まとめ
コーヒー豆の自家焙煎について紹介しました。
最後に、道具、生豆の購入先を貼っておきますので、ぜひトライしてみてください。自分でやったら、もうそれだけでおいしいコーヒーができるってもんです。
道具
なんでもいいですが、大きめのほうが豆を入れやすいしムラになりにくいです。
生豆の購入
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