トルクレンチ TQW-3 タイヤのナットは規定トルクできちんと締め付けましょう
今回は、トルクレンチの紹介です。
雪国といえばスタッドレスタイヤ。雪国出身としてかれこれ10年ほどタイヤ交換してきました。しかしトルクレンチを使ったことはなく、いつもクロスレンチで適当に締め付けていました。
最近になって規定トルクというものを知り、せっかくだから(?)トルクレンチを使って規定のトルクで締め付けてみようかと思い立ちました。
まだ適当に締めている方や、何となく怖くていつもガソリンスタンドでタイヤ交換してもらっている方の参考になれば幸いです。
トルクレンチについて
まずは、トルクレンチについて基本的なところから。
トルクレンチとは工具である
トルクレンチとは、既定のトルクがかけられたときに教えてくれる工具です。
規定トルクがかかった時点で「カッチン」と音がなったり、デジタル表示してくれたり、いろんなものがあります。トルクレンチを使用することによって、ボルト・ナットに対して規定のトルクがかかったかどうかが分かります。
あくまでトルクを知らせる道具ですので、これによって作業が劇的に楽になるとか、力を入れなくてもボルトが締まるとか、そういう類の工具ではありません。物によって多少は作業性が変わるとは思いますが、そもそもの目的はそんなところです。
トルクって?
日常生活でトルクという単語を発する人は限られると思います。
そもそもトルクってなに?というところですが、トルクとは回す方向の力です。ボルトを回す、蛇口をひねる、タイヤが回る、というのはトルクをかけていることになります。
どうしてトルクをはかりたいのか
それでは、どうしてトルクをはかりたいんでしょう?ボルトなんてギュッと締めておけばいいんじゃない?と思いませんか。私は思っていました。
どうしてトルクがはかりたいかというと、ボルト・ナットにかけていいトルクが規定されているからです。
車やバイクには無数のボルト・ナットがありますが、そのなかではトルクが規定されているものがあります。なぜ規定されているかというと、トルクが小さすぎると緩んで取れてしまうし、トルクが大きすぎるとネジ山を潰してしまうからです。取り付ける部品や場所によって適切なトルクが設計されているというわけです。
注意なのはギチギチに締め上げればいいというもんでもないということ。取れちゃうのを恐れるあまり締め上げたくなりますが、むしろ破損させてしまうこともあるみたい。
タイヤ交換におけるトルクレンチの必要性
続いては、タイヤ交換をする際にトルクレンチは必要なのかという話です。
実は要らないのかも
経験だけで言えば、実は要らないんじゃないかなと思います。
なぜならば、10年近くもトルクレンチなしで夏・冬のタイヤ交換をやってきたわけですが、もちろん一度もタイヤが外れたことはないし、ネジ山も無事だからです。なので、トルクレンチがなくてもタイヤ交換はできると言えるでしょう。
ただし、これは私の締め方がちょうど適切だったからとも言えます。心配性の人であれば締めすぎるでしょうし、大雑把な人だったら緩すぎるかもしれません。
安心と自己満足
自分がどのくらいのトルクで締めているか、適切なトルクで締められているかを確認するために、トルクレンチは必要です。それは安心と自己満足のためと言えるかもしれません。
ギュッと締めておけばまず外れることはないし、足を使うなどで力いっぱい締めるなんてことをしなければネジ山をダメにすることもまずないでしょう。しかしトルクレンチを使えば安心だし、「これでよし」という満足感が得られます。
設計に従うために、トルクレンチは必要です。
トルクレンチ TQW-3
ということで、私が買ったトルクレンチ TQW-3の紹介です。

特徴
個々の特徴が分かるほどトルクレンチに詳しくはないんですが……
- 小さいので邪魔にならない
- ハンドルを回してトルクを設定
- ラチェット機構が入ってるので、作業しやすいかも
まず、小さいというか短いです。短いので、てこが効きにくいということではありますが、それでもタイヤ交換に必要なトルクは難なくかけられます。工具箱にも収まりやすい短さ。
トルクの設定ですが、ハンドル部分に目盛りがあり、ハンドルを回すとトルクが設定できます。やや硬いのでトルクの設定にトルクが要ります。
そしてラチェットになってるので、回す→外す→回すを何度もやらなくてもよい。しかしトルクレンチで何周も回さないので、ラチェットは別になくてもいいかなと思います。
ソケットも一緒に買いましょう
注意ですが、TQW-3だけ買っても使えません。ナットの大きさに合ったソケットを買いましょう。常識かもしれませんが、私はソケットを買ってなくて「あれ?はまらないじゃん」となりました。

写真のようにトルクレンチのほうは凸になってるだけなので、ソケットを取り付けないとナットが締めれません。ナットの大きさにあったソケットを買いましょう。
ちなみに、ソケットを買うときは下記の項目に注意。
- 差込角は9.5mm
- サイズ・形状はナットに合わせて (6角の19mmが多いか?)
要するに、レンチ⇔ソケットのインターフェースが差込角、ソケット⇔ナットがサイズ・形状というわけです。BEST TOOL(メーカー)のページだと差込角が合わないソケットが一緒に表示されていて、危うく騙されるところでした。
いろんなサイズのソケットをセット販売してるのが多いです。他に使わないし、そんなにソケットばっかり沢山持ってても……という感じ。
まとめ
トルクレンチ TQW-3の紹介でした。
まだトルクレンチを使ったことがなければ、入門としてはいいんじゃないでしょうか。
ちなみに安いトルクレンチでは正確にはかれないという情報もありますが……まぁ、使わないよりはいいんじゃない?こまけぇこたぁいいんだよ!