わたしが経験した、子どもにゲームをさせるときのルール

2024年4月10日

わたしの幼少時代に存在した、ゲームに関するルールを紹介したい。

こういう家庭の事情は正解を探すのがとても難しいので、事例を多く知っておくのがいい気がします。そのひとつとしてとらえていただければ幸いでございマッスル。

時代背景

基本的に、親は子どもにゲームしてほしくない時代だったように思います。

テレビゲーム黎明期

1985年生まれのわたしが子どもだった時代、そのころはちょうどテレビゲーム黎明期でした。

ファミコン
なつかしい。

観るだけだったテレビが、ゲームをつなぐと自分が操作できるようになるなんて画期的でした。他にそんなものなかったもんね。

親はどう思ってたのか

親は基本的には子どもにゲームをさせたくないような時代だったんじゃないでしょうか。新しすぎて、どんなものなのかよく分からないような。

なので親と一緒にゲームやる、理解がある、っていう家庭はごくわずか。あるとしても、まあ変わってるというか、そんな感じでした (あくまでわたしの周りの話ですけど) 。

子どもが夢中になりすぎる

ゲーム脳」とか言われ始めたのはもうちょっと後ですね。異常に熱狂する子どもたちを見て、親たちがちょっと不安になるような時代だったんじゃないかなと思います。

ファミコンが嫌いな子どもなんていたのかしら。少なくともわたしはそんな風に思います。

新しいものに対する家庭のルール

ゲームに関してだけではなく、「家庭のルール」というものは、子どもの人格形成に大きく影響するものだと思うんですよね。自由過ぎてもメチャクチャになりそうだし、厳格すぎても歪みそう。各家庭で悩んでた時代です。

今回はわたしが幼少期に適用されていたルールを書いてみますが、このルールが悪法として乱用されることは望んでおりません。関係各位の合意のもと、制定されるのが望ましいと考えております。

うちのルール

そこでわたしの実家のルールを紹介。うちは厳しい方だったんじゃないかな。

  • ゲームは一日30分
  • 学校を休んだら3日はゲーム休み
  • 21時までに布団に入っていなければ次の日はゲーム休み
  • ゲームボーイなどの携帯ゲーム機は高校生から
  • 親が疲れてたら特例でゲーム休み

ゲームは一日30分

小学生のときは、ゲームは一日30分でした。中学校とかになったら1時間になってましたけど、今考えると中学生で一日1時間って……

理由は「目が悪くなるから」です。

今考えると、30分で何かするってすごい集中しますよね。最近ちょっとポモドーロテクニックとか興味があったので、30分の短さをひしひしと感じています。

思い出してみればあの頃、キッチンタイマーできっちり30分を計っていました。トイレとか行く時はタイマー止めたりね……30分でセーブポイントまで行けなそうなときは、客先(親)と調整・交渉です。1分1秒が貴重なので、こっちも必死。

でも後々に、知ってるゲームの数としてはなかなかのゲーマーだと思われることがありました。自分の30分+兄弟の30分で、こつこつやってたんですね。良くも悪くも、ちりも積もればなんとやらです。

だらだらとプレイしない。今日は30分で何をするか、マジで考える。今になって考えてみれば、なんだかすごく大事なトレーニングな気がしてきます。

当時はこんなシステムくそくらえだ と思っていました。そこそこのゲームを全クリしてましたし、ゲームで覚えた言葉・漢字も多数。大袈裟ですけどゲームから得た希望は大きいと思いますけどね。

学校を休んだら3日はゲーム休み

もし学校を休んだ場合、その日を含めて3日間はゲームができません。たった30分のハッピーアワーも、学校欠席により簡単に吹き飛びます。むごい……

兄は学校を休みたくないがために、高熱を出しても学校へ行き、先生に強制送還されるという伝説を作りました。あまりに帰りたがらないため、「ご家庭で何かあったんですか・・・?」なんて聞かれる始末。

学校を休んでしまったが最後、後の数日間を生きる希望もなく過ごさねばならなくなるため、兄弟は健康であることを強いられる。体調不良を悟られてはいけない。嘘をつきとおす。

大人になった今の方がよっぽど、体調不良をひけらかしています。

21時までに布団に入っていなければ次の日はゲーム休み

夜は21時までに布団に入っていなければ、次の日はゲームできないというペナルティが付きます。

正確には「21時を知らせる時計の鐘が鳴り終わるその瞬間に、布団に体が入っていなかった場合」です。ぎりぎりまで遊んでいたい子どもたちですが、21時の鐘が鳴り始めた途端、一目散に走り出します。

最近になって「シンデレラみたいですごい笑えた」と話す母上。笑いごとではなし、シンデレラは笑い話ではない。一日の楽しみを取り上げられるかどうかがかかっているのです。笑いごとではない。

布団に入る頃にはぜーぜーと息が上がっている子どもたち。いいのか。果たしてこれはいいことなのか。

携帯ゲーム機は高校生から

ポケモンが流行りだしたのはわたしが小学生のころ。友達はみんなポケモンポケモンPokemon yeahだった。

ポケモン 赤緑
ポケモンゲットだぜ!

うちではゲームボーイなどの携帯ゲーム機が禁止されていたため、ポケモンをプレイするなど夢のまた夢。

金銭的な問題ではない。所持するだけで取締の対象なので注意です。理由は「目が悪くなるから」と「30分ルールが徹底できなくなるから」。

これに関しては、ぐうの音も出ません。だって携帯ゲームなんてあったら、やりまくりたいもんね。実際、持ってる子どもはきっとそんな感じだったでしょう。外でだってできちゃうもん。

そんなこんなで、ポケモンというビックウェーブは完全スルーでした。会話がかみ合わないときの微妙な友達の表情、プライスレス

ちなみに肝心の視力ですが、現在のところ、普段は裸眼、会議など遠くを見るときはメガネ。この程度で済んでいるのは成功なんでしょうか。

親が疲れてたら特例でゲーム休み

これは番外編みたいなものですが、親が疲れてたらゲームはできません。いきなり禁止令が出ます。

ある日、住居を引っ越すことになったその当日。引っ越し先は近所だったので、その日は朝から何度も往復して荷物を運んだり手伝いました。終わったのはもう夜になったころ。今日はゲームしてもいいのかな……とそわそわしているわたしに浴びせられた言葉。

「今日は疲れたから、うるさいからゲームやらないで」

絶望・怒り・虚無感で視界がキューっと狭まったのをはっきりと覚えています。こんなのありかよ……兄弟は何も言わないのかよ……こんなのってないよあんまりだ……

わたしの性格がひねくれていったのはそのころからでしょう。ルールってのは、立場の強弱にかかわらず、双方が遵守すべきだと思います。今も思っています。

まとめ

幼少のころのゲームに関するルールをまとめてみました。

楽しんでいただけましたでしょうか。笑いごとではないです。

その反動で大人になってからゲームやりまくってる ということもなく、今もちゃんと熱中するものがあります。

たまたまかもしれませんが、ある程度の成功を収めたルールだったと今では思います。が、当時はすごく嫌だったということを念押ししておきたいです。

仕事も家事も育児もしないで、3日間くらいぶっ続けでゲームしてみてェー

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