静かに吹こうよ管楽器 YAMAHA サイレントブラス SB5-9、BEST BRASS イーブラス III EB3-TRB
自宅で楽器を練習しようとするときに一番問題になるのが、音です。
一軒家ならともかく、マンションやアパートではつい近隣住民への迷惑を気にしてしまいます。エレキギターなんかはヘッドホンで練習できるのでまだ良いですが、管楽器はそうもいきません。ミュートつけるのもいいんですけど、自分が聴ける音も小さくなっちゃうのはちょっとイマイチ。
そこで、管楽器用(トロンボーン用)のミュート兼ヘッドホンアンプみたいなものがあるので紹介します。
管楽器を静かに練習するために
管楽器というものは、すごくうるさいです。もちろん小さい音も出せますが、普通に吹いたらびっくりするくらい大きな音がでるものです。人が大声で話すよりも大きな音が簡単に出せます。
そこで、サイレントブラス、イーブラスという商品があります。これがあればうちでも吹けちゃう。

なぜかサイレントブラス、イーブラスのどちらも持っているのでぜひぜひ紹介させてください。こういうのは使ってみないとわからないですが、吹かずに我慢してるなんてもったいない!
YAMAHA サイレントブラス SB5-9

まずはYAMAHA サイレントブラス SB5-9です。
普通のミュートよりも静かになる、ということで買ったのがサイレントブラス。装着すると↑写真のようになる。でかい……しかし、たしかに音はすごく小さくなります。ベルとサイレントブラスはスポンジ的な素材でほぼ密着するため、音が漏れません。ミュートとしての性能はかなりのものです。
で、付属のアンプを通してヘッドホンとかで自分の音を聴ける。これが結構優秀で、そこそこ本物に近い音が聴けます。
ただやっぱり邪魔……重量も軽くはないので、テナーだとますます重心が前に傾く。
それと、アンプはまた別のモバイルバッテリーくらいの機械が付くので、ヘッドホン接続時はそれも繋ぐ必要があります。
長所
- 遮音性がかなり高い
短所
- でかくてすごい邪魔
- アンプもでかくて重い
- アンプの電池が9Vでさらに重い
BEST BRASS イーブラス III EB3-TRB

そして、BEST BRASS イーブラス III EB3-TRBです。
たぶんサイレントブラスの後に出たやつ。サイレントブラスの短所がいい感じに改良されている。こっちが先に出ていれば……と思ってしまう。
イーブラスはアンプ内蔵なので、このミュート状の装置に直接ヘッドホンを繋ぎます。しかもなんと!AUX input があるので、音源・伴奏を流しつつ吹ける。
サイレントブラスと比較すると、空気のような軽さです。重心もほとんどずれないので、長時間使用していても楽です。ベルにもすっぽり収まるので、ケースによっては装着したまま入ります。
ただし、遮音性が犠牲になってる。スポンジに隙間があるので、結構音が漏れる。普通のミュートよりちょい静か?くらい。
長所
- 軽い
- アンプ内蔵、かつ電池は単四×2本で軽い
- AUX input
短所
- 音がけっこう漏れる
結局どちらが良いか
サイレントブラス、イーブラスの特徴を述べてきましたが、使い方としては下記のようになると思います。
サイレントブラス: アンプつながず、ミュートとして使用
イーブラス: ちゃんと音を聞きたい気分のとき、AUXが必要なときに使用
サイレントブラスはミュートとして優秀なんですが、やっぱヘッドホンを繋ぐとなると難がある……だとすると練習用ミュートで良いような気がします。
【2020/03/04追記】サイレントブラスの新モデルが出ています。ベルから飛び出している部分が少ないので重量を感じないバランスになっていそう。でもアンプが別装置なのはまだ変わらずです。
個人的には、練習するときにはいちいちあれこれ繋ぎたくないので、そういう意味だとイーブラスかなー と思います。でも静音優先であればサイレントブラス一択です。
こうだったらいいのにな
最後に、サイレントブラスとイーブラスの両方を使用した私が「こうだったらいいのにな」と思うポイントを挙げます。これが叶ったら新モデルも即買いです。
- 大きさ、重さはイーブラスくらい (電池は単四)
- 遮音性はサイレントブラスくらい
- Bluetoothでコードレス、もちろん遅延はほぼゼロで
- AUX inputもあればなお良し
Bluetoothについてはトランシーバーを付ければ今のままでもできないこともないですが、一体になってたほうがなお良し。