Synology DS218 SSH接続によるファイル編集は保証対象外になる可能性あり

2023年9月23日

Synology DS218について、SSH接続にてファイルの編集・削除・権限変更を行った場合の注意点がありますので紹介します。

私はこれでちょっとやらかしたので、SSH接続でファイルをいじる際は注意が必要です。


事象

まずは、発生した事象について。


パッケージの更新、インストールに失敗する 「操作が失敗しました」

DSMにてパッケージの更新、または新たなパッケージをインストールしようとすると、「操作が失敗しました」と表示され、失敗する。

プログレスバーが進むためダウンロード自体はうまくいっているような気がする。その後のファイル更新処理で失敗しているような感じ。

ルータのポート転送をOFFしてみたり、DNSサーバを見直したり、いろいろ対策を講じたが、改善せず。/var/log にログファイルがあるが、そこにもそれらしきログは残されておらず、原因不明。

ちなみにこの状態でもDS218上で動作しているWebページは、ローカル、外部から共に問題なく閲覧可能。DS218外からのアクセスはできるが、DS218からのアクセスが失敗してる?


対処

結局、にっちもさっちもいかなくなり、サポートセンターに助けてもらうことにしました。


サポートセンターに連絡

DSM上に「サポートセンター」があるので、そこからサポートセンターに連絡。DSM上で必要事項を記載してログ添付してそのまま送れるので便利!

事象を説明したり、システムログを送ったりする。

が、解決せず……


SSH接続によるファイル操作の注意点

結局のところ、問題の原因は分からず、解決せず。

サポートとのやり取りのオチは「SSH接続によるファイル操作でDSMの正常な動作が妨げられた場合、それはSynology以外の者によるソフトのカスタマイズ・修正・改造にあたり、その場合はサポート提供はお断りだよ」ということです。


第9条。制限付き保証。 Synology は、ウェブサイトで規定されている場合を除き、お住まい地域の法律が認める期間、Synology が公表するソフトウェア仕様を実質満たしていることについて制限的に保証します。Synology は、商取引上の合理的な方法で、Synology 独自の決断により、ソフトウェアの不具合を修正する、または前述の保証に準拠しないソフトウェアを交換する、のいずれかを行います。ただし、この場合、保証期間内にユーザーが Synology に対して不具合を書面にて通知する必要があるとします。前述の保証は、以下を起因とする不具合には適用されません。(w) 本書に従って使用、複製、配布、公開しない場合、(x) Synology 以外の者によるソフトウェアのカスタマイズ、修正、その他の改造が行われた場合、(y) Synology 以外の者により提供された製品、サービス、またはその他の事柄とソフトウェアを併用した場合、または (z) 本書の規定に従わない場合。
SYNOLOGY, INC.エンドユーザー用の使用許諾契約: https://www.synology.com/ja-jp/company/legal/terms_EULA

そうなのね……こちらの不手際によりサポートの方にはご迷惑をお掛け致しました……。


心当たりがありますね

システムログを送ったことによりSSH接続でファイル操作したことがバレた(?)わけですが、確かに心当たりはあります。

ちょっとPHPをいじっていて、いろんな場所のphp.iniのextension_dirをあーでもないこーでもないといじったりしていました。もう記憶も定かではないですが、ファイルの権限操作もしたような気がします。どの操作が直接的な原因だったのかは今となっては分からないですが、結果として動作不良の原因はSSH接続によるファイル操作だったようです。/(^o^)\ナンテコッタイ


くれぐれもご注意ください

以上、私がやらかしたDS218の動作不良「パッケージの更新、新規インストールに失敗する」でした。

サポートセンターさん、どうもすみませんでした。

ググっても全く出てこないのでレアケースなのかもしれませんが、SSH接続でファイルを操作する際はくれぐれもご注意ください。

しかもバックアップとってなかったっていう……

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