アニメ「月がきれい」 恋人目線か親目線か

2023年9月23日

アニメ「月がきれい」を観ました。

録り溜めてから一気に観るので、今さらと言えば今さらです。

感想は、すごくよかったー!これ録り溜めてないと毎週待ちきれなくて耐えられんで。


内容

中学生男女の普通の恋を描いた作品。

文芸部の「安曇 小太郎」と、陸上部の「水野 茜」は、ちょっとしたことがきっかけでお互いに意識し始める。中学3年生ということもあっていろいろあるうちに、二人は付き合うようになる。周りの人間関係も、状況も変化していく。

二人はごく普通の中学生。特殊能力モノでも、かっこいい・かわいい(いや最終的にはかわいく見えてくる)でもなく、普通の二人の恋模様が続く感じ。あー中学生ってこんなだったかもなーという場面が多い。

全12話。


感想

まず前提として、私はもう30過ぎのおじさんなんですが・・・最初は、「中学生の恋をおじさんが観てたらどうなのよ」ってな感じで、ちょっと観て切ろうかと思ってました。だって恥ずかしいんだもーん。結論、すごいおもしろいです。


絵はけっこうクセがある

絵柄はけっこうクセがあります。個人的にはあんまり好きじゃなかったし、観る前の第一印象はいまいちでした。観終わってしまうと全く気になりません。ふしぎ!


ヒロインが素晴らしい……

茜ちゃんがかわいいね!声がね!いいね!

声優は小原好美という方なんですが、ちょっとググってみると話題の新人みたいです。のんびりした声というかなんというか・・・ヒロインの人間性とぴったりで、まあこのキャラクタにやられた部分が大きいですね(完全に好みの問題です) 。


意外と熱い主人公

小太郎は文芸部で学力そこそこ、本当に地味なキャラで目立った特徴がない

でも好きな女の子にはやたら積極的……って書くとイタいやつみたいですが、すごく熱いところがあります。

小説好きで、太宰信者です (でも、月がきれいですね は夏目漱石だな)。ちょいちょい小説家の言葉を引用してきておもしろかったりするんですが、最後の最後はそれでグッときて泣かされるっていうね。これだけ地味キャラだけど最終的にはかっこいいと思わせられるんだからすごいです。


中学生特有の世界の狭さ

小太郎・茜にはそれぞれ言い寄ってくる恋敵もいて、この世界の狭さが中学生って感じです。まあいいキャラなんですわ。悪いやつらじゃなくて、モブ的な扱いがなんだかかわいそうになったりします。恋愛って、うまくいかないもんだよなあ なんつってな!思うよおじさんは。いろんな人物に感情移入してしまい疲れます。


オチのベタさ

最終的なオチは、なかなかのベタさなんですが……よかったよ!

このオチじゃなかったらイヤ!というくらい感情移入してました。毎回のEDでオチのヒントがあったみたいなんですが、まとめて観てるもんで、じゃんじゃん飛ばしてましたねー。これだから油断ならん!はよ言ってよ!

ベタですが、素晴らしいオチだと思います。


親目線になっちゃう

中学生って子どもなのか大人なのか微妙です。茜ちゃんかわいい!というよりは、なんか親目線になりがちでした。私は娘がいるので、あー娘もこんななっていくんかーという感じ。なんかさびしいよ父さんは……。

子どもが大人っぽくなっていく過程という点では、親世代にも染みる内容となっております。私は子どもがこれから中学生(まだまだ先)ですが、もう通り越した後だったら「あーこんなだったっけな」という感想もありそう。ついつい親目線になってしまう。


まとめ

アニメ「月がきれい」を観た感想でした。

まあーなんだかよくわからんことを書きましたが、私が言いたいのは、はよDVD, BDを買うべしということですね。ちなみにおまけのオーディオドラマが付いてます(受験直前の正月のシーン)が、そっちは微妙です。

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