イヤイヤ期への対策 観察して話して、たまに気を紛らわす

2023年9月23日

今回は、子どものイヤイヤ期についてです。

2歳付近で表面化することが多い子どものイヤイヤ期。「魔の2歳児」なんて言ったりしますが、みなさんどのように対処していますか?今回は我が家で実施しているイヤイヤ期への対抗策を紹介しようと思います。

子どものイヤイヤ期でお困りの方、これからイヤイヤ期を迎える方の参考になれば幸いです。


イヤイヤ期について

そもそも子どものイヤイヤ期とはどんなものなのか、簡単にまとめます。


イヤイヤ期とは

およそ2歳前後から始まる、子どもがなんでもかんでも「イヤ!」と拒絶するようになる時期のことです。いつから始まっていつまで続くのかは個人差が激しく、早ければ1歳から始まる子もいるみたい。数カ月ですぐ終わる子もいれば、3歳まで続く子も。

子どもが産まれてミルクやらオムツ替えやらに追われ、今度は離乳食に追われ、ドタバタしながら必死に子育てしてきてちょっとずつ余裕が出てきたかな?と思い始めた親を、一気に地獄にたたき落とすのがこのイヤイヤ期。

さあようやく言葉を発するようになってきて、意思疎通ができるようになってきたかと思ったのも束の間。あれがヤダこれがヤダと、まさにイヤイヤばかり。

例をあげるとこんな感じ。

  • バナナをあげるときに茎の部分をポキッ → 自分でやりたかった!
  • 靴を履かせようとする → 長靴がいい! (快晴)
  • ごはん → パンがいい! (パン → ごはんがいい!)
  • 机の上にあがりたい!そこからジャンプしたい!

なにがイヤイヤ期特有の行動かは明確に言えませんが、とにかく、理不尽だったり、機嫌が急降下だったり、意図不明だったりと、大人は対応に困ることが多い。あんなに可愛かった我が子が憎らしい怪獣に・・・キィー!と思えてきたって不思議ではありません。このころの子どもはとにかく手がかかります。わざとやってるように感じさせることさえあり、イライラするのは不可避でしょう。


人格形成の大事な時期

とにかくこちらまで嫌になるイヤイヤ期ですが、人間としての人格形成には大事な時期だそうです (すくすく子育てで観た)。独占欲や嫉妬など、人間の複雑な感情が垣間見れるのもこの時期です。

これは経験談ですが、イヤイヤ期のイヤはいろんなイヤがあります。「これがほしい!こうしてほしい!」だったり「かまってほしい!」だったり、「要求がどこまで通るか試したい!」だったり、状況や表情などを観察しているといろんなイヤがあるなと感じさせます。

それをすべてひっくるめて「イヤイヤ期」と呼ぶんですが、その対応はすべて異なります。甘えさせた方がよさそうな時、厳しく言った方がいい時。一辺倒に対応方法を決められないので、逐一判断していく必要があるでしょう。そういった意味でも、イヤイヤ期という時期は親としては大変です・・・。


イヤイヤ期をどのように乗り切るか

ここからは、どのようにイヤイヤ期を乗り切るかについて、経験をふまえて書いてみようと思います。

もちろん考え方は親によってそれぞれですし、子どもだって十人十色。いろいろと注意するべき要素はあるとは思いますが、基本は子ども本人をよく観察し、話ができるようにしておくことが第一だと思います。


家庭の方針を夫婦で整合しておく

イヤイヤ期中はひとつひとつの判断が子どもの人格に多少の影響があると私は思っています。この時期にもなれば「パパはこのときこう言ったからわたしはこう思う」というような、考えるときの種・基になるものがちょっとずつ出来てくるように思う。

そういう大事な時期なので、家庭の方針を夫婦で整合しておくべきです。

ビシッと厳しくいくのか、デレーっと甘くいくのか・・・各家庭でその尺度はまちまちだと思いますが、まずは夫婦で方針だけでも整えておくといいと思います。もちろん役割を分けて「パパはビシッ、ママはデレー」でもよいでしょう。とにかく何となく方向性を一致させておくのが必要だと考えます。

ちなみにうちは、「家族以外の他人が嫌がること、傷つけるようなこと」は絶対NGで、「両親がやってほしくないこと」は基本的にNGという感じです。まぁ明確に決めたわけではなくて、そういう雰囲気で接しているという程度の申し合わせですが・・・。


ダメなものはダメ!

やってほしくないことは基本的にNGという感じにしていますが、ここがけっこう大事な部分だと思っています。

のびのび元気に育ってほしいから母親が叩かれても多少は我慢!とか、自己主張できるようになってほしいから公共の場で奇声をあげても怒りません!とか、ちょっと変じゃない?大人になった自分がやらないようなことは子どもに対してもきっちりNG!と言うべきだと考えています。

大きくなってからNGと言うのでは遅いんですよ。育った後では「急にルールで縛りやがってクソオヤジ!」となります。


イヤイヤ期には大人の対応を確かめるようなことを子どもがしているような時があります。「このくらいやったら怒られるかな?」「この前はこれで怒られたけどこれならどうだ?」といった感じですね。

まだ判断基準を持っていないので、明らかにやっちゃダメなことだってやります。そのときに「それはやっちゃダメ!」と言わないと、「あ、これはやってもいいんだ」と思うわけです。なのでまだ小さいからと躊躇せず、ダメなものはダメと言った方がいいと思います。

第一子がだっこ病だったころに上記のような経験がありますので、下記もぜひご参照ください。


ムチばかりではなくアメも

とにかく躊躇せずにダメと言う!とは意識していますが、もちろんムチばかりではなく時にはアメも必要です。ダメダメばかりではそれこそ問題が起こりそうですので、アメについても考えましょう。

イヤイヤ期くらいになると体も発達して自分で出来ることもかなり増え、しかもやる気満々だったりします。

大人と同じことをしたいのにうまくできない・させてくれないという理由で怒り出すようなこともあります。こういうときは自分でやらせてみて、できたら大げさに褒めた方がいいと思います。照れる・ドヤるというちょっと複雑な感情表現もみれたりするかもしれません。「なんでも自分で!」と思っていそうであれば、やらせて放っておくとよいかも。

放っておいた結果、部屋がめちゃめちゃになってもグッと我慢・・・ただし子どもが危ない目にあいそうなことに関してはもちろん要監督です。


あとは、子どもが自分から甘えたそうにしていたら甘えさせてあげるのが良いと思います。そういうときに冷たくされるのは大人でも辛いし・・・。何かほしがっている、何かしてほしそうなときは、正しい要求の仕方であれば (欲しがって叩くとかじゃなければ) 叶えてあげたらいいんじゃないですかね。

兄弟がいたりすると人間関係が複雑になるのでフォローも難しい気がしますが、よく観察して話をして、この時期を乗り切るべしです。


うまく気を紛らわすこと

子どもとの対話ですべてうまくいくんなら苦労はない。ここまで書いておいてなんですが、きれいごとだけで解決できるほどイヤイヤ期は甘くはありません。

どうしても話し合いにならないことだってあります。それは子どもがグズったとき然り、大人の方に余裕がないときだって然りです。

そんなときは、うまく気を紛らわすことです。


子どもがグズって話を聞かせるどころではない。時間もない。そんな場所でもない。そんなときは強硬手段で気が紛れるようにしましょう。

だっこして場所を変えるとか、とりあえず何か食べるとか飲むとか、とにかく一旦休戦。落ち着いた後に話したらすんなりうまくいくなんてことだってあります。そんな休戦申し入れの手段をいくつか持っておくと、いざというときに役に立つかもしれません。

ちなみにうちでは子どもがビャービャー泣いた時に「反省部屋」と称して場所を移すことが多々あります。行先は別室であったりベランダだったり玄関の外だったり。とにかく無理やりだっこして場所を変えると、意外とすんなりリセットできる。そのあとで「あれはダメだったよ」とか話すと聞いてくれたりします。


気持ちの切り替えが必要なのは子どものみならず、大人のほうも同様です。ついカッとなって手が出てしまう・・・なんていうのも、なんにも不思議ではないです。そんなことが起こる前に「あ、やべーな」と気がつけるようになりたいもんです。

イライラしていると子どもがグズったときについ怒ってしまいがちですが、それでは消耗戦の泥試合になります。わかっちゃいるけど・・・。

場所かえるなり甘いもの食べるなり、子どもから離れてトイレに籠城するなり・・・。イヤイヤ期は大人だってイヤイヤになってしまうので、うまく気晴らししましょう。

長いようで短い、と思ったらやっぱり長いかもしれないイヤイヤ期。肩の力を抜いていきたいもんです。


まとめ

私の経験をふまえてイヤイヤ期について書いてみました。

第一子はもうイヤイヤ期が終わっていますが (と思ってる) 、過ぎてみればどうということはなく、また過ぎたころにはしっかりと会話が成り立つ子どもに成長しているではありませんか。

なんにでもゴールはあるものですので、それを希望にイヤイヤ期を乗り切りましょう。 (さも乗り切ったあとであるかのようですが、第二子はこれからが本番です)

広告

family