Synology DS218 DS-Liteでも自宅サーバを公開する

2024年1月20日

今回は、DS-LiteでIPv6とIPv4の環境を揃えつつ、Synology DS218で自宅サーバを公開する方法について書きます。

最近なにも考えずにIPv6を使いたいなーと思い光コラボを乗り換えたんですが、そこで自宅サーバ公開ができなくなりかけたので、そのときの奮闘をまとめます。

基礎知識

まずはぼんやりと基礎知識をつけましょう。

IPv6について

なんとなーく分かるようにまとめておきましたので、ぜひご参照ください。

DS-LiteでDS218サーバを公開

Synology DS218を使えば、DS-LiteのIPv6環境でも割と簡単に自宅サーバを公開できます。環境としてはざっと下記のとおり。

プロバイダ 楽天ひかり (DS-Lite)
ルーター バッファロー WXR-2533DHP

楽天ひかりはDS-LiteでIPv4 over IPv6を実現していますので、ここと契約すると自宅サーバ公開に苦労を強いられます。そういうことする人があんまりいなくなってきたってことなんでしょうかね。ポート開放したいのなら他の事業者がいいかもですが、何も考えてなかった・楽天ポイントに目がくらんだ、という理由から契約してしまっています。

どうでもいい話は置いておいて、具体的な方法はここから。

まずはIPv6の設定

そもそもIPv6が使える環境なのであれば使った方がよいので、まずはルータに設定。

PPPoEの設定を無効にする

まずは今まで使っていたPPPoEの設定を無効にする。

IPv6設定 PPPoEを無効
PPPoEの接続を無効化

ID・パスワードはIPv6では不要なので、設定を無効にしておく。

IPアドレス取得方法を設定

IPv6用に改めてIPアドレス取得方法を設定。

IPv6設定 IPアドレス取得方法を設定
transixというかxpass。

「transixを使用する」を選択し、ゲートアドレスに「dgw.xpass.jp」を入れる。

PPPoEパススルーの設定

ルータとしてはDS-LiteでIPv6/IPv4網に接続したいのですが、サーバ⇔インターネットのやりとりは素通りさせたい。なので、PPPoE通信はパススルーするように設定。

IPv6設定 PPPoEパススルー
設定項目の場所が悪い……

UPnPを無効にする

これは有効のままでもうまくいくかもだけど、たぶん無効にしたほうがよい。てゆうかセキュリティの観点であんまりよくない機能とも言われてたりするので、無効にしたほうがいい気がする。

IPv6設定 UPnP機能
無効にしても困んないでしょたぶん。

DS218の設定

続いては、Synology DS218の方の設定。つまるところ、DS218から直接PPPoE接続して、ルータにはそれを邪魔しないようにしてもらう

ここから先は、DS218のDSMによる設定。

PPPoE接続

DS218から直接PPPoE接続する。

Synology DS218 DS-Lite PPPoE接続
PPPoEの設定。
Synology DS218 DS-Lite ユーザー名とパスワード
編集画面。

ここのユーザー名とパスワードは、プロバイダからくるインターネット接続用のIDとパスワード。

とりあえずここまでやれば、既にサーバは公開できてるはず。

ファイアウォールを設定

以上の状態だと、DS218はLAN内でしか使ってないんで割と無防備、ルータはPPPoEを素通りしてるだけなので、ノーガード状態。なのでDS218のログイン画面とか外からも見れちゃう。

さすがに隠した方がよいので、ファイアウォールを設定。

Synology DS218 DS-Lite ファイアウォール
ファイアウォール必須でしょうな。

ファイアウォールを有効にして、規則を編集。


Synology DS218 DS-Lite ファイアウォール LAN
LAN内で適用される規則。

LAN内では特に制限しなきゃいけないものはない。心配ならガチガチにしておいてもいい。


Synology DS218 DS-Lite ファイアウォール PPPoE
PPPoE接続に適用される規則。

PPPoE側の規則は逆に、最低限のポートだけを許可。今までポート公開していたのであれば、それと同じ設定をすればよい。とりあえずwebサーバなら80, 443で、その規則に一致しなければ拒否。

Synology DS218 DS-Lite ファイアウォール PPPoE 編集画面
編集画面はこんな感じ。

ここまで終わったら、想定通りの動作となっているか、内側・外側からいろいろやってみる。

広告