Synology DS218 Tiny Tiny RSSを導入

2024年1月27日

今回は、Synology DS218 に Tiny Tiny RSS を導入するやり方についてです。

Synology NAS を動かしていて、RSSサービスを探しているのであれば自分で導入することをお勧めします。

Tiny Tiny RSSについて

まずは軽くTiny Tiny RSSについて。

サーバにインストールして使う

Tiny Tiny RSS はサーバにインストールすることで自分で立ち上げることができるRSSリーダーです。ブラウザから、もしくはスマホアプリで見れます。

無料

環境と、導入する気持ちさえあれば無料で使用できます。

サービス終了に怯えることはない

Google Readerが終了したのはだいぶ昔のことですが、当時ユーザーだった私は、突如打ち切られるサービスに絶望したものでした。Tiny Tiny RSS であれば、自分のサーバにインストールして使うのでサーバが生きている限りはサービス終了に怯えることなく使用可能。

Tiny Tiny RSS 導入方法

ここからは、Synology NAS への導入方法についてです。

私が持ってるのはDS218ですが、SynologyのNASであればおそらく基本的には同じはずですので、「NAS」と書きます。

Maria DB, PHP, Apache, phpMyAdminをインストール

まずは実行環境ということで、Maria DB, PHP, Apache をインストールします。WordPressを動かすのに必要なものばかりなので、既にインストール済みであればそのままで良いです。

私はこんな感じ。

  • Maria DB 10
  • PHP 7.3
  • Apache 2.2 (2.4も入ってて、正直どっちで動いてんのか分からん)
  • phpMyAdminは適当

mySQLの準備

SSH接続して、下記のコマンドを実行。もしかすると別のやり方があるかもですが、SSH接続するのが一番楽だと思います。ちなみに管理者権限で実行です。

# mkdir /usr/syno/mysql
# mkdir /usr/syno/mysql/bin
# ln -s /usr/local/mariadb10/etc/mysql /usr/syno/mysql/bin/mysql
     ※ちなみにディレクトリ検索は find / -name (探したいディレクトリ名) -type d

SSH接続についてはこちらもご参照ください。

Tiny Tiny RSSをNASにアップロード

DS218上でgitコマンドが使えなかったので、macでやりました。要は、最新版が持ってこれればなんでも良いです。

# git clone https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss.git ./tt-rss

持ってきた tt-rss を、そのままNASにあげます。場所は、web公開しているディレクトリ。

ファイル権限の操作

インストール前にファイル権限を変更します。一応ですが、SSH接続して、tt-rssに移動してから実行です。

# chmod -R 777 cache/images
# chmod -R 777 cache/upload
# chmod -R 777 cache/export
# chmod -R 777 feed-icons
# chmod -R 777 lock
# chmod 766 /volume1/web/tt-rss (ここはそれぞれ違いますが、きっとここでしょ?)

Maria DBの設定

mySQLを使うので、Maria DBを設定します。DSMにログインし、MariaDBを開きます。

TT-RSS インストール MariaDBの設定
Maria DBの管理画面

Tiny Tiny RSSのインストール時、ポート番号を入力しますが、ここの番号がそうです。変更しなくてもいいですが、変更した方がセキュリティ的にいいかもしれません。

データベースを作成

Tiny Tiny RSSのためのデータベースを、phpMyAdmin上で作成します。

DSMにログインしてphpMyAdminを開くか、ブラウザで直接アクセスします。

https://(NASのアドレス)/phpMyAdmin/
TT-RSS インストール phpMyAdminでデータベースを作成

“ttrss"という感じで、適当に名前をつけて、「作成」をポチッ。

Tiny Tiny RSSをインストール

ブラウザで下記のパスにアクセスし、Tiny Tiny RSSをインストールします。

https://(NASのアドレス)/tt-rss/install/
TT-RSS インストール時のパラメータ
  • Database type: MySQL
  • Username: なんでもいいけど、たぶんMariaDBのユーザ。rootでよい?
  • Password: ユーザのパスワード
  • Database name: phpMyAdminで作成したデータベースの名前
  • Host name: 127.0.0.1
  • Port: MariaDBで設定したポート番号
  • Tiny Tiny RSS URL: NASのアドレス + Tiny Tiny RSSのディレクトリ名

問題なければ、Checking configuration, Checking databaseが通り、初期化するかどうか聞いてきます。初期化すれば、無事にインストール完了!

Tiny Tiny RSS 自動更新の設定

Tiny Tiny RSS はインストールしただけではフィードの更新を自動で実行してくれません。なので、自動更新の設定も行います。

タスクスケジューラの設定

DSMにログインし、コントロールパネル → タスクスケジューラを起動。

TT-RSS インストール タスク登録

あとは下記を参考に、適当にスケジュールを登録です。

TT-RSS インストール タスク登録 タスク名
タスク登録その1 タスク名
TT-RSS インストール タスク登録 実行間隔
タスク登録その2 実行間隔
TT-RSS インストール タスク登録 ユーザー指定のスクリプト
タスク登録その3 ユーザー指定のスクリプト

ユーザー指定のスクリプト」が重要です。

要は、インストールしたディレクトリ内にあるupdate.phpを定期的に実行したいというだけなんですが、PHPのバージョンによってはうまく動作しないかもしれません。私の場合はPHP 7.3を使って動作しています。

いま動いているPHPでうまくいかない場合は、素直に別バージョンのPHPをインストールすべきです。SSH接続でいろいろファイルをいじらないことをお勧めします (私はこれで失敗しました)。

(参考)リーダーアプリ

手順は以上ですが、参考までにiPhone用リーダーアプリを紹介しておきます。Android用もあるそうですが、私がAndroid端末を持っていないので分かりませーん。

参考文献

参考まで。

まとめ

以上、Synology NAS に Tiny Tiny RSS を導入する方法でした。

iPhoneアプリが軽快ですごく良いので、ぜひお試しを。

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