Synology DS218 Tiny Tiny RSSを導入
今回は、Synology DS218 に Tiny Tiny RSS を導入するやり方についてです。
Synology NAS を動かしていて、RSSサービスを探しているのであれば自分で導入することをお勧めします。
Tiny Tiny RSSについて
まずは軽くTiny Tiny RSSについて。
サーバにインストールして使う
Tiny Tiny RSS はサーバにインストールすることで自分で立ち上げることができるRSSリーダーです。ブラウザから、もしくはスマホアプリで見れます。
無料
環境と、導入する気持ちさえあれば無料で使用できます。
サービス終了に怯えることはない
Google Readerが終了したのはだいぶ昔のことですが、当時ユーザーだった私は、突如打ち切られるサービスに絶望したものでした。Tiny Tiny RSS であれば、自分のサーバにインストールして使うのでサーバが生きている限りはサービス終了に怯えることなく使用可能。
Tiny Tiny RSS 導入方法
ここからは、Synology NAS への導入方法についてです。
私が持ってるのはDS218ですが、SynologyのNASであればおそらく基本的には同じはずですので、「NAS」と書きます。
Maria DB, PHP, Apache, phpMyAdminをインストール
まずは実行環境ということで、Maria DB, PHP, Apache をインストールします。WordPressを動かすのに必要なものばかりなので、既にインストール済みであればそのままで良いです。
私はこんな感じ。
- Maria DB 10
- PHP 7.3
- Apache 2.2 (2.4も入ってて、正直どっちで動いてんのか分からん)
- phpMyAdminは適当
mySQLの準備
SSH接続して、下記のコマンドを実行。もしかすると別のやり方があるかもですが、SSH接続するのが一番楽だと思います。ちなみに管理者権限で実行です。
# mkdir /usr/syno/mysql
# mkdir /usr/syno/mysql/bin
# ln -s /usr/local/mariadb10/etc/mysql /usr/syno/mysql/bin/mysql
※ちなみにディレクトリ検索は find / -name (探したいディレクトリ名) -type d
SSH接続についてはこちらもご参照ください。
Tiny Tiny RSSをNASにアップロード
DS218上でgitコマンドが使えなかったので、macでやりました。要は、最新版が持ってこれればなんでも良いです。
# git clone https://git.tt-rss.org/fox/tt-rss.git ./tt-rss
持ってきた tt-rss を、そのままNASにあげます。場所は、web公開しているディレクトリ。
ファイル権限の操作
インストール前にファイル権限を変更します。一応ですが、SSH接続して、tt-rssに移動してから実行です。
# chmod -R 777 cache/images
# chmod -R 777 cache/upload
# chmod -R 777 cache/export
# chmod -R 777 feed-icons
# chmod -R 777 lock
# chmod 766 /volume1/web/tt-rss (ここはそれぞれ違いますが、きっとここでしょ?)
Maria DBの設定
mySQLを使うので、Maria DBを設定します。DSMにログインし、MariaDBを開きます。

Tiny Tiny RSSのインストール時、ポート番号を入力しますが、ここの番号がそうです。変更しなくてもいいですが、変更した方がセキュリティ的にいいかもしれません。
データベースを作成
Tiny Tiny RSSのためのデータベースを、phpMyAdmin上で作成します。
DSMにログインしてphpMyAdminを開くか、ブラウザで直接アクセスします。
https://(NASのアドレス)/phpMyAdmin/

“ttrss"という感じで、適当に名前をつけて、「作成」をポチッ。
Tiny Tiny RSSをインストール
ブラウザで下記のパスにアクセスし、Tiny Tiny RSSをインストールします。
https://(NASのアドレス)/tt-rss/install/

- Database type: MySQL
- Username: なんでもいいけど、たぶんMariaDBのユーザ。rootでよい?
- Password: ユーザのパスワード
- Database name: phpMyAdminで作成したデータベースの名前
- Host name: 127.0.0.1
- Port: MariaDBで設定したポート番号
- Tiny Tiny RSS URL: NASのアドレス + Tiny Tiny RSSのディレクトリ名
問題なければ、Checking configuration, Checking databaseが通り、初期化するかどうか聞いてきます。初期化すれば、無事にインストール完了!
Tiny Tiny RSS 自動更新の設定
Tiny Tiny RSS はインストールしただけではフィードの更新を自動で実行してくれません。なので、自動更新の設定も行います。
タスクスケジューラの設定
DSMにログインし、コントロールパネル → タスクスケジューラを起動。

あとは下記を参考に、適当にスケジュールを登録です。



「ユーザー指定のスクリプト」が重要です。
要は、インストールしたディレクトリ内にあるupdate.phpを定期的に実行したいというだけなんですが、PHPのバージョンによってはうまく動作しないかもしれません。私の場合はPHP 7.3を使って動作しています。
いま動いているPHPでうまくいかない場合は、素直に別バージョンのPHPをインストールすべきです。SSH接続でいろいろファイルをいじらないことをお勧めします (私はこれで失敗しました)。
(参考)リーダーアプリ
手順は以上ですが、参考までにiPhone用リーダーアプリを紹介しておきます。Android用もあるそうですが、私がAndroid端末を持っていないので分かりませーん。
参考文献
参考まで。
まとめ
以上、Synology NAS に Tiny Tiny RSS を導入する方法でした。
iPhoneアプリが軽快ですごく良いので、ぜひお試しを。