MSYS2のインストール

2023年9月23日

今回は、MSYS2のインストールについてまとめます。

MSYS2について

まずは、MSYS2がどういうものなのかについて。

WindowsでUnixのような環境を構築

Windows上でUnixのような環境を構築するためのソフトです。

POSIXシェル環境を提供するものだそうな (POSIX: Portable Operation System Interface for uniX Unix系OSが備えるべき規格みたいなもの) 。 Windows → Unix系OSにSSH接続するならteratermとかPuttyとかありますが、ローカルにUnix環境が欲しい場合に使用するソフトです。

ちなみにその昔、WindowsでC言語を使いたいと思うとなんやかんや面倒で、Cygwinをインストールしたりしてました。Cygwinベースみたいなので、MSYS2もCygwinみたいなもんです。

最近ちょっと流行ってるぽい

その界隈?で最近流行ってるみたいな記事を見かけたので、勉強がてらインストールしてみます。私は仕事とかでUnixを使うわけではないので、完全にプライベートです。

インストールの手順

インストールしてみましたので手順をまとめます。ちなみにWindows 10 64bitです。

インストーラをダウンロード

まずは下記のwebページからインストーラをダウンロード。

https://www.msys2.org/

SHA256のハッシュ値も公式ページに載っていて、ダウンロードしたファイルの確からしさが確認できる。ファイルのハッシュ値は、7-Zipで確認できる。

7-Zip SHA256の確認
7-ZipによるSHA256の確認方法
7-Zip SHA256 確認結果
確認結果

インストーラを実行

ダウンロードしたインストーラが確認できたら、実行。

MSYS2 インストール WindowsによってPCが保護されました
注意喚起が出たりする

怪しいソフトからPCを保護してくれる場合もあるので、Windowsに感謝し「詳細情報」をクリックして実行。

MSYS2 インストール 設定 MSYS2 64bit

とりあえず「次へ」。

MSYS2 インストール インストールフォルダ

MSYS2のインストール先だが、インストールフォルダがルートディレクトリになるので注意。 特に、WindowsはCドライブ、ユーザデータはDドライブなどの宗派の場合は変更が必要。 後々に書くシンボリックリンクで何とかなると言えばなる。と思う。

MSYS2 インストール スタートメニューのショートカット

スタートメニューについては適当に。

MSYS2 インストール MSYS2 64bitをインストールしています

問題なければインストールが始まる。

MSYS2 インストール MSYS2 64bitウィザードを完了しています
けっこうすぐ終わります。

これでとりあえずインストールは完了。

インストール後にやること

インストール完了後は更新やら環境構築やらをやります。

最新に更新

まずはソフトアップデートを確認。pacmanというパッケージマネージャを使う。

$ pacman -Syu
MSYS2 インストール pacman
packmanじゃないぞ

とりあえず実行すれば、あとはよろしくやってくれる。pacmanのオプションについては下記参照。

https://qiita.com/slin/items/9fb54d4587eca975ab15

終了後、なんかメッセージが出るが、気にしない。

MSYS2 インストール mintty Processes are running in session

公式ページにあるとおり、もう一度pacman。

$ pacman -Su

とりあえずこれで更新は完了。

必要なツールをインストール

再びpacmanを使って、必要なツールをインストール。

以下参考まで。

sshクライアント

$ pacman -S openssh

vim

$ pacman -S vim

tmux

$ pacman -S tmux

emacs

$ pacman -S mingw-w64-x86_64-emacs

git

$ pacman -S git

シンボリックリンクを貼る

例えば、MSYS2のインストール先がC:\MSYS2\、いろんなデータがC:\data\にあるとすると、MSYS2のルートディレクトリがC:\MSYS2なのでC:\data\にアクセスできない。既存のデータもCUIで扱いたい場合、C:\MSYS2\の下にシンボリックリンクを貼る。コマンドプロンプトを管理者権限で起動し、下記のコマンドを実行 (内容は適宜読み替え、ヘルプはmklink /hで)。

mklink /D C:\msys64\data C:\data

これで、MSYS2のCUIでC:\dataも見れる。

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