うつ症状の体験と反省 やる気が出なくなってきたら注意
今回は、うつ病について書きます。
最近なんだかやる気がでない なんて思い当たるなら注意です。
私自身、精神科でうつ症状を診断されたことがありますので、その体験と反省をまとめます。
やる気が出ないような気がしていた
うつ症状を診断される2ヶ月ほど前のことです。 なんとなくですが、なんだかやる気が出ないような気がしていました。
今まで好きだったことも・・・
ちょっと変だったのは、今まで好きだったことに対してもやる気が出ない。 特に疲労しているわけでもなく、時間があってもなんだか気力が湧いてこない。 眠いわけでもない。 とにかく、やる気が出ない。 気分転換に散歩に行ったりするのもだるい。 ただ淡々と日常生活を、最低限必要なことをやって生活していました。
文章にしてみると、そこそこやばそうな状態です。 しかし当時はそんなことを気に留めることもなく・・・まあやる気が出ないなーとただダラダラしたりしていました。 今になって思えば、好きなことをやる気力も出ないってやっぱりちょっと変な精神状態だと思います。 かといってうまいこと気分転換することもできず、好転するような材料がない。
この経験から言うと、時間もあって疲れてもないのに何に対してもやる気が出ないっていうのは、やっぱり疑う余地があると思います。 いきなり「うつ病」やら何やらに直結はしないかもですが、体からの何かしらのサインなのではないでしょうか。 ちょっと休んでみるなり無理にでも気分転換するなりした方がよかったんだと思います。
休んでもだるい なんだか眠い
さて、やる気が出ない状態からそのままさらに時間が経った頃、だるさが顕著になってきました。 十分に休んでるのにだるい。 たくさん眠ったのに何だかだるい。 相変わらずやる気も出ないし・・・
ここまでくるとかなりヤバいです。 うつ病の症状として疲労感・倦怠感などもあげられていますので、こういった症状が出始めたら要注意だと思います。
早めに手を打つべき
ここまで書いてきたことはあくまで、今になって思えばです。 大概の人はみんな「まさか自分がうつ病になんてなるわけないし!」と思っているのではないでしょうか。 私もまさにそう考えていました。 まさか自分がそんな病気になるわけない、この症状はまあ放っておけばそのうち良くなるだろう、と。 別に体調が悪いというほどでもないし大丈夫だろう、と。
が、実際に私はここからさらに悪くなり、病院に行くことになったのでした。 病気ってのは予測できないから怖いネ・・・
ちなみに私が病院に行こうと思い立ったきっかけは、「突然、泣いてしまった」からです。朝、仕事に行こうと思うんですがなぜか泣いてしまう。特に悲しい気分でもないのに、涙が出る。これはさすがに異常だと思い、精神科を受診するに至ったわけです。
家族もビックリです。普段から涙もろいわけでもないのに急に泣きだすわけで・・・
当時は子どもにバレないように必死でした。仕事を休むなんて言ったら「じゃああたしも!」てなことになりかねず、そうなると余計ややこしいことになります。とにかくバレないように、かつ速やかに病院へ。
病院に行くことを判断する基準は人それぞれだと思いますが、いきなり涙が出たら絶対に行った方がいいと思います。実際、病院に行っていろいろと質問されたりするわけですが、そのときも泣きそうになったり、やたらドキドキと動悸がしたり変な汗をかいたり。「あ、これはやべーな」と思った記憶があります。
うつ病になると、風呂などの日常生活も億劫になったりする場合もあるそうです。 しかしそれは程度の問題で、じゃあ「どういう症状が出たらやばいの?」というのは判断が難しいかもしれません。 ただ一つだけ言えるのは、何かしら早めに対策するべし ということです。 少しでも怪しいと感じたら、先述のとおり休むなり気分転換するなりすることをおすすめします。
体調が良くても疑うべき
ここは過去の自分に対しても注意喚起しておきたいところですが、体の調子が悪くなくても精神の不調を疑うべき だと思います。
実際、体の方は特にどこにも不調がありませんでした。 腹を壊すでもなく、頭痛・吐き気もなし、まぁ強いて言えばだるいくらい? なんだか眠いけど食欲はあるし。 ただ私の場合、性欲がやたらとありましたね・・・。ここも疑うべきチェックポイントだと後になって思いますが、その時はそんな風に思い至るはずもなく。ここはたぶん個人差があって、ストレスによって性欲が増したり減ったり、食欲が増えたりなんだりするんでしょう。
どこかが痛い・苦しいようにならないと、病気には思い至らないのではないでしょうか。具合が悪くないのに病気は疑いませんよね。ここが難しいところですが、体調が悪くなくても精神の不調に気をかけるべきでした。
うつ病への対策
私の体験した内容から、どうするべきだったのか、どういう状態であればよかったのかを考えます。
ストレスがかかった体がどう変化するのか把握すること
自分にストレスがかかったとき、どのように体調が変化するか把握していますか?してませんよね!私はしてませんでした。ストレスがかかったときの体調の変化を見極めれれば、対策のしようがあったと思うんです。
性欲が強くなるとか、ドカ食いしてしまうとか、やたら眠くなるとか。そういったサインをあらかじめ体と取り交わしておければ、体調の変化により早く気付けたかもしれません。
もちろんストレスのない生活を送れるのがベストですが、なかなかそうも言っていられない世の中です。どうなったらそろそろヤバいか、を知っておくのはとても大事なことだと考えます。
趣味を多く持つこと
これはまぁそりゃそうなのかもしれませんが、趣味を多く持つことがとても大事だと思いました。気力がなくなったときの対策で、要するに「数うちゃ当たる」戦法です。あれがダメならこれがある と思えるようなものが、もし多趣味であったら見つかったかもしれません。まぁそれでも見つからずに気力が湧かなかったかもしれませんが、そもそも多趣味であった方がストレスはきっと解消できるでしょう。
できれば、インドア系とアウトドア系の両方がいいと思います。何となく外に出た方がいい気がするし、雨の日にもできることがあった方がいい。
とにかく、元気なうちにいろんなことに興味を持つというのが大事です。ストレスがかかっていざ弱った時には、新しいことを始める気力なんてないんですよね。なので日頃から多方面にアンテナを張っておくということは良いことだと思いました。
まとめ
私が体験したうつ病についてまとめてみました。
大半の方はきっと、自分は大丈夫だと考えて、こんなこと調べたりもしないでしょう。でもむしろ元気なうちに元気でいられるような準備をすることが大事なんだなと痛感しております。
元気なうちは、元気がなくなったときのことなんて考えもしませんからね・・・