あったらいいのにな OBOG人事制度

2023年9月23日

今回は、企業の人事に関して「あったらいいのにな」と思う制度について書きます。

もちろん無いと思いますので、あくまで「あったらいいのにな」です。


人事はフィードバックを得られているのか

まずは、会社の人事について素朴な疑問です。


どこからフィードバックを得るか

人事という仕事はどこからフィードバックを得るのかという点が、ふと気になりました。

採用した人材がどのくらい活躍できているのかというのは良く分からなくない?評価制度である程度は見えるんでしょうが、その人の仕事の出来具合を100%評価できる評価制度ってなかなか無いと私は思っています (これはこれでまた別の問題ですが)。そうすると、じゃあ人事は自分の仕事がうまくいったのかどうか、どうやってフィードバックを得るんでしょう。

もちろん、採用してすぐ退職したということがあれば、マイナス面のフィードバックは得られるでしょう。次はこういう人を雇わないようにしよう、と。でもプラス面でのフィードバックは得にくいような気がしています。


面接ですべて伝えるのは難しい

そんなわけで、失敗しないようにするためのフィードバックが強くなる気がします。まさか各職場を監視して仕事ぶりを見るなんてことはできないし。

採用面接で何となく無難に話せるというのがどうしても強くなっちゃう気がします。ある程度いい感じにコミュニケーションを取れるというのが結果に強い影響を与えがち。面接で自分ができること・やりたいことをすべて伝えるのってすごい難しい。

ましてや、日本の面接ってかしこまりすぎて形骸化してる部分がありませんか (日本のしか知りませんけど)。知りたいのは「できること・やりたいこと」じゃない?どう聞かれたらどう答えるのがいいとか、見た目にあまりにも拘り過ぎるとか、ノックは何回とか、そういうのってどうなのよ。


人事にはフィードバックが足りない

というわけで、人事にはフィードバックが足りないと思うわけです。

もっとざっくばらんに話せる場があったらいいのになと思うことはありませんか?会社の顔という立場もあってか、どうも話の内容によってはタブー視されているものがあるような気がします。


OBOG人事制度

面倒なことは置いておいて、OBOGのような人事制度があったらいいのになと思うことがあります。


OBOG

OBOG人事制度とは、卒業(退職)していったOB/OGと人事が再開し、話をするための場を設けるというものです。

そのためには秘密保持契約やら何やら面倒なことが多々あるとは思いますが、それをすべてすっ飛ばせたとして……


実はあのときこうだった

転職する際、退職の理由を真面目に答えるような人は少数でしょう。転職活動を邪魔されたくはないので、普通は無駄に突っ込まれることを避け、適当に理由を付けます。

OBOGであれば既に終わった関係ですので、その辺は障害がありません。実は当時こんなことを考えていた、というのが聞きやすいと思います。

実は給与が少ないと思ってた、実は職場の人間関係に問題があった、実は勤務地で悩んでいた、などなど。そのときに聞けなかった問題点は実のところ「言ってくれれば解決できたのに!」というものがあるかも知れません。そういった話を聞ければ、次に活かせるような気がしています。


実は今の方がお互いマッチしている

退職後に他のところで働くと、前職についていろいろ見えてくることが多々あります。「出戻り転職」なんて言葉もあるようですが、いざ外に出てみると「前職の方がいろいろ良かった」と気付いたり。そうならないようにしっかり事前調査すべきではありますが、人事・転職者はお互いの利益をかけて騙しあうものなのでそうもいかないでしょう。

OBOGと再会していろいろ話すと、実は今の方がお互いの条件にマッチしているなんてこともあるかもしれません。他社でいい感じにスキルアップした人材に育っていれば、それに見合う給与で雇いたいということもあるかも。さらに勝手知ったる出戻りなので即戦力にもなる。条件がマッチすれば、なかなか有効な人事制度じゃない?


言えないことがなければアンマッチなんてないはず

結局、被雇用者と採用面接担当(人事だけじゃなく)の間で、お互い言えないことがいろいろあるのでアンマッチが発生するのだと思います。事前にすべて話し切れば、その後にアンマッチに気付くことも少なくなるんじゃないでしょうか。

アンマッチをなくすことが目的なら、本来であればすべてを把握してもらえるよう改善するのが有効ではありますが、いろんな思惑もありそうもいかない。人事ってそういう難しさもある気がします。


まとめ

OBOG人事制度があったらいいなぁという話でした。なにを話されるか分からんし、普通はたぶんダメですけどね。あったら面白そうなんだけどな。

会社と被雇用者、お互いどこかで折り合いをつけていくしかないんだろうなぁと、最近は感じています。

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