家の話 吹き抜けについて
今回は家の話、吹き抜けについて書きます。
条件によっては作ってはいけない場合もある、という感じです。
吹き抜けについて
吹き抜けは最近流行りだしたものでもなく、昔からあったかな?
上下階をつないだもの
言わずもがな、吹き抜けというのは上下階の間を天井・床なしにしてつないだもの。
上階側は床が無くなるのでそのぶん狭くはなりますが、下階側は天井がすごく高くなります。
解放感
吹き抜け部分は天井が高いので解放感があります。また、吹き抜け部分の窓を工夫するなど、採光次第ですごく明るくなります。
空間がつながることのデメリット
上下階の空間がつながるので、冷暖房が効きにくくなるという話がよくあがります。空間がつながることで音・臭いに関しても遮るものがなくなります。
この辺りは、二つの部屋を隔てていた壁を取っ払ったシーンを想像すれば、当然といえば当然ですね。
掃除どうするんだろう
素朴な疑問として、例えば吹き抜けに窓をつけた場合、掃除はどうするんでしょう?シーリングファンとかつける場合もありますが、埃とかどうかしら。
頻繁には掃除しない(家庭による)ものの、脚立やら長い棒やら必要になって大変そうです。これもデメリットといえばそうです。
いる派の考え
結論、吹き抜けに関しては、作らざるを得ないという感じで、いる派です。
予算と業者による
作らざるを得ないというのはつまるところ予算です。床面積を縮小したかったので、吹き抜けにすることで削るという考え。「いる・いらない」の議論というよりは、そうしなきゃいけなかったという感じでしょうか。
総床面積が減ることで安くなるかというと、必ずしもそうでもないようです。業者によっては吹き抜けにしてもしなくても変わらなかったり、場合によってはむしろ高くなったりするかもしれません。足場がどうとか構造計算とか諸々の要素もあるみたいなので、見積もり次第です。
気密と断熱の性能次第
むしろこっちの条件によっては、作ってはいけないものになるかもしれません。
吹き抜けにするってことは上下階、廊下などが一体の空間になります。当然ですが、広い空間を冷やしたり温めたりするのは時間もコストもかかります。
高気密高断熱の住宅であれば、家全体が外界から断絶された一つの空間みたいなものなので、その中がどんな感じに分かれてるかは大した問題ではないと思います。一度適温になれば、上下階がつながっていようがいまいが、いわゆる魔法瓶の中の話なので関係ありません。
気密・断熱の性能が低い場合、冷暖房機器のパワーが不足すると問題になります。エアコンが全く効かず暑いとか、暖房の熱が上に上がっていって下階が寒いとか、そういうことになるでしょう。
冷暖房機器のパワーで乗り切るとしても、気密・断熱ができておらずスカスカと冷暖房が外に逃げていくのでは光熱費がヤバいです。
なので、吹き抜けを作るなら気密断熱の性能を極振りするのがいいと思います。というか吹き抜け作らなくても大事なことだと思います。
明るくしたい
いると判断した主たる理由は予算の都合ですが、「リビングが明るくなるならそれに越したことはない」と妻。
リビングを窓だらけにするのは防犯上、プライバシー上ちょっと気になるところですが、吹き抜けに窓をつけて採光するのは良さそう。明るいリビングがお好みなのは多数派かと思いますので、そういう点は良いところだと思います。
私は少数派の方なので、暗くてもいいでーす。テレビとか日が当たったら気になりません?
まとめ
吹き抜けについて、いる派の意見でした。
明るくて開放的なリビング、というのは個人的には惹かれない要素なんですが、こういうのは多数派の意見を尊重したほうが資産価値も出るかもしれんしね!