家の話 結局、高気密高断熱住宅はいくらで買えるのよ

2023年9月23日

今回は、注文住宅の値段が分からず知りたいという気持ちが高ぶっていることについてです。

最近ウワサの「高気密高断熱」な住宅の値段について、思ったことがありますので書こうと思います。

高気密高断熱住宅

まずは高気密高断熱住宅について。

性能の話である

近頃では、「エコハウス」とか「高気密」「高断熱」といった言葉をよく聞くような気がします。そろそろ家を買おうかなあなんて思い立って調べてみると、これらの単語が散見されるわけですね。

これらはつまるところ、「住宅の性能」に関するもののようです。性能というと、耐震とか、便利機能とか、他にもいろんな指標があるかと思いますが、高気密高断熱と言えばつまり、

高気密隙間が少ない
高断熱熱が伝わりにくい

ということで、これについてはぶっちゃけ言葉そのままです。

高いことは良いことだ

感覚としてなんとなーく分かるかもしれませんが、気密が高いほど、断熱が高いほど、高性能であると言えるでしょう。逆に言えば、エアコンをいくら稼働しても涼しくならないとか、ストーブだけでは寒くて暮らせないというのは住宅性能が低いということ。

今や地球温暖化やらなにやらで、何から何まで「エコ」の時代。エコであることは低消費エネルギーということで光熱費も抑えられるとあって、いわゆる「高気密高断熱住宅」が流行しているというわけです。つまり高性能住宅で暮らすと光熱費が抑えられるということ。

快適に暮らしたいの

暮らしの快適さという観点からも、考え方の変化があります。夏は暑く、冬は寒い。日本人の実感として当たり前にも思えますが、そもそもそこが間違ってるんじゃない?ということに多くの人が気付き始めた結果でしょう。扇風機やこたつで季節を感じている場合ではなくなってきています。

1年中23℃くらいの部屋で過ごせたら最高じゃないですか?暑くも寒くもなくてジメジメも乾燥もしていない、そんな自分だけのエデンが私は欲しい。

「高」が示すところ

高気密高断熱の「高」というのは相対的な表現であるところがあります。何をもって高気密・高断熱であるかというところが難しい。

日本ではそういった住宅性能の指標は、他の国よりも遅れているそうです。工業製品の品質については他国より著しく劣っているということはないような気がしますが、こと住宅に関してはヤバいそうな。こういった話には必ず利権の闇がありますね……。

とにかく、少し前では当たり前だったような、隙間だらけでスカスカの、断熱材も入っていないような暑くて寒い住宅と比べると、いまの住宅は何も考えなくても高気密高断熱でしょう。

勉強しましょう

買い物の前には、まずは勉強しましょう。高気密高断熱を定量的に表すものとして、C値、UA値というものがあります。興味が湧いてきたら、まずはそのあたりから勉強してみると良いと思います。私もまだ勉強中ですが、けっこう面白いです。

でもお高いんでしょう?

さて高気密高断熱については上記の通りですが、じゃあ一体どのくらい金を積んだら高性能な住宅が手に入るんだい?というところです。

C値・UA値が話題になり始めて日も浅く(たぶん)、またそもそも住宅性能の必要性が浸透しない日本では本当に高気密高断熱な住宅はまだまだ少ないんだそうです。絶対数が少ないので、高性能住宅に必要な予算のデータが見つかりにくい。

目安がほしい

住宅というのは土地や間取り、メーカー等で費用が大きく変化するため、一概に言えないというのは納得しています。しかしそれでも目安を知りたい!

理想を言えば、C値(気密)をいくら下げるには○○万円が必要とか、UA値はさほど必要ないから○○万円分はそこから削減したいとか、そういった目安があるとありがたい。私は多少勉強したので高性能住宅の重要さを理解しているつもりですが、そうでなければユーザは住宅の性能には興味がないでしょう。

日本人はこれまでの住宅でも暮らしていけていたわけで、急に高性能住宅と言われても必要性が理解できません。「効果が良く分からないし、なんか高そうだからいいや」という人がたくさんいそうだなーと思います。目を引くのは「それより吹き抜けとバルコニーとパントリーとファミクロだろ!」って感じ。うーんチャラい……。

プラス数十万円なのか、一千万円かかるのか、そのくらい大雑把な情報でも欲しいです。

もっと流行ってほしい

とにかく早く流行ってほしい。当たり前の標準装備になってほしい。そして値段が下がってほしい。まだ見積もりもしたことないですが、とにかく今はそういう気持ちです。

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