家の話 床暖房
今回は家の話、床暖房についてです。
床暖房は要らない、というよりも要らずに済むようにした方がいいかなと思います。
床暖房について
一昔前は床暖房なんて珍しくて贅沢品って感じでしたが、最近ではつける家が多くなってきたような気がします。普及して価格も下がったのかも。
床が温かい
寒い冬の日、朝起きて素足で歩くと床が冷たい!というのは日本人であれば多くの人が経験したことがあるんじゃなかろうか。この気候で素足文化なので、冷たい床はかなり効きます。
床暖房というのは要するに床の下に暖房器具が入っていて、床が温かくなるというもの。読んで字のごとく。
床暖房の種類
一応、大きく分けて2種類あります。
- 電気ヒーター式
- 温水式
こちらもまぁ、名前そのままですが……
電気ヒーター式は、床の下に電熱線を入れて、そこに電気を流して熱くするというもの。分かりやすく熱くなりますが、電気を熱に変えるというのは電力がたくさん必要なので電気代が割高かも。
温水式は、床の下にお湯が通るパイプを通しておいて、そこにお湯を流して床を温めます。熱源がお湯なので温かさは弱いけど、温まってしまえばそれを維持するのには小さいエネルギーで済む、という寸法です。
「冷たくない」がちょうどいい?
暖房器具という意味で見ると温めてるのは床(から下)なので、床暖房だけで快適に暮らすのはどう考えても費用対効果が弱いです。
最近では「床が冷たくない」くらいに効かせる例を多く見る気がします。要は冷たい床が嫌なわけなので、冷たくない程度に温めるのがちょうどいい塩梅なのかも。
いらない派の考え
私は床暖房はいらない派なので、その判断の理由をまとめます。
メンテナンス性が悪い
一番はやはり、メンテナンスがしにくいという点です。
もし壊れた場合、どう修理するかを考えると導入は難しいかなと思ってしまう。床下じゃなくて制御パネル系ならまだしも、熱源部分が壊れたら床を引っぺがして修理ですよね?そりゃアカンです。
壊れ方も気になります。例えばヒーター式だったら断線ならまだしも、オーバーヒート怖い!温水式は水冷PCの如く、お湯が漏れたらどうする?とか。メーカーも特に気を付けてるとは思いますが、可能性はどうしてもゼロではないと思ってしまう。
床暖房が壊れずに30年持つとか考えにくい。そろそろ何十年も長持ちする家が増えてくる中、簡単にメンテナンスできないものがあるのはそこがボトルネックになりかねないという判断です。
他でカバーできそう
床の表面を温めるのであれば、他の方法でカバーできそうな気がしています。
床が冷たくなるのは、床が十分に断熱できてないとか、そもそも室温が低いとか、そういう理由から結果的に床が冷たくなってるのかなと思います。そしたら断熱に力を入れるとかすれば、床を床下から温めるなんてことは必要ないんじゃないかと思うわけです。
なので床とか壁とかの中に何か入れるってのは避けたい。
費用対効果
床暖房をガンガン使う生活をしたことないので実態は分かりませんが、電気代ぜったいヤバそう。しかも床が冷たいのが嫌だったら家中を床暖房にするわけで、それを温め続けるのってなかなか大変そうです。
寒いときにしか使わないにしても、費用対効果が気になるところです。
床材を選ぶ
私は床材にこだわる方ではないんですが、床暖房を導入する場合は床暖房に対応している床材を選ぶ必要があるそうです。
そりゃ確かに床の厚みを超えて下から温めようとしてるわけで、熱源側の材料は冷えたり温められたりを繰り返します。熱とか収縮とかに強い材料が必要。
最近は床暖房の普及に伴って対応する床材も増えてきてるみたいですが、「床材なんでもいい」ではない場合は注意した方が良いです。
まとめ
床暖房について、いらない派の意見でした。
東北とか北海道とか、寒い地域だったら付けるのもアリかもですが、だったらなおさら断熱・気密に力をかけたほうが……と思っちゃう☆